今、ロゼワインが熱いんです!!
「ロゼワインって甘いんでしょ?甘いのはちょっと…」
「ロゼワインは普段あまり飲まないし、飲む機会もないよ…」
そんな方にこそ、声を大にしてオススメしたいです!!
この記事を読み終わる頃には、あなたはロゼワインを飲みたくなっているはずです。
ロゼワインのいいところ
世界的に今、ロゼワインのブームがきてます。
一時期の評論家受けを狙ったパワフルなワインの時代を経て、現在はガツンとしっかりとしたタイプのワインから、スルスルと飲み続けられるワインが欲しいという潮流が。
また、料理の世界においても『バターやクリームを使用しない』『ソースが少ないスタイルの料理』が台頭し“軽さ”が求められております。
そのような食事に寄り添うお酒を考えていくと、ロゼワインのフットワークの軽さといったらもう!!
あらゆる料理と合わせやすいことは、ロゼワインの大きな魅力の一つです。和食をはじめ、タイ料理やベトナム料理など世界各国の料理と寄り添う一面を見せてくれます。
ロゼワインには『クセが出過ぎてないバランスの良さ』や『軽さの奥にある複雑さ』を感じます。様々なシーンで選びやすく、言わば『万能酒』のような存在です。
赤ワインと白ワインの両方の良さを併せ持つような、コクがありつつも飲みやすいロゼワインもあります。そのようなワインは、温度を変えることでも様々な良さが表れます。
春雨サラダやエビチリと一緒に飲むときは、6~10℃くらいの温度で白ワインのような飲みやすさを引き出しながら。12~16℃くらいの温度で果実味のボリューム感にフォーカスすれば、軽めの赤ワインのような味わいが表れ、酢豚やきんぴらごぼう、ナポリタンなどにも寄り添います。
バーベキューなど外で飲む場合は、冷蔵庫でしっかり冷やした状態からスタートして、だんだんと温度を上げていくのもオススメです。ワインの温度が低いと爽快に、温度が上がるとしっかりとした味わいを感じます。1本でいろいろな食材と楽しめるのです。
ちなみに、冷蔵庫から出したてのワインの温度ですが、そのままで置いておくと15分で約5度上がるそうです。
ロゼワインの造り方
ロゼワインにはいくつかの製造方法があり、甘口〜辛口まで味わいも様々なものが存在します。そしてそのほとんどが、個性がありつつも飲み心地の良い仕上がりです。
①セニエ法
セニエとはフランス語で『血抜き』のこと。
現在のロゼワインの造り方はこの方法が主流となっています。もともとは赤ワインを醸造するときに凝縮された味を出すための手法で、発酵途中の果汁から全体量の15~20%程度を抜き取ります。これが「血抜き」の由来で、この「抜き取った果汁」からロゼワインを仕込みます。
色の濃いロゼワインに仕上がることが多く、残っている果汁はそのまま赤ワインへと仕上げられます。
②マセレーション法
黒ブドウを除梗・粉砕して発酵。ここまでは赤ワインと同じです。
次の工程の果皮の漬け込み(マセラシオン)を短い時間で切り上げます。
だいたい8~24時間くらい。赤ワインだとこれが1~2週間ほど。時間は色の付き方や、目指す味わいのスタイルによって変わります。
その後は白ワインと同じように圧搾したのち、果汁のみを発酵させて仕上げていきます。
フランスではこの製法が一般的なようです。
③直接圧搾法/ダイレクトプレス
白ワインと同じ造り方です。ただし使用するのは赤ワインを造る黒ブドウ。
黒ブドウを粉砕し、圧搾してから発酵させます。白ブドウと違って、ぎゅっと潰して搾ったときに色素が着くのがポイント。色がほんのりと抽出され、淡い色のロゼワインに仕上がることが多いです。アメリカ・カリフォルニア州ではブラッシュワインとも呼ばれています。
④混醸法
黒ブドウと白ブドウを一緒に混ぜ合わせて圧搾し、醸造したロゼワインです。
ブドウの状態で混ぜ合わせて造ります。ちなみに、ワイン(液体)になってからの赤ワインと白ワインをブレンドして“ロゼ”とすることは、ヨーロッパでは法律で禁止されています。(例外としてロゼのシャンパーニュはブレンドしてもOKです)
代表的な産地は?
やはり、はずせない産地はフランスのプロヴァンス地方。
地中海沿いに広がるこの地域は、バカンスを楽しむリゾート地としても人気です。
ここでは、フランスで生産されるロゼワインの40%以上、全世界でみると約10%を産出しています。
他にもフランスのコルシカ島、シャンパーニュ地方、ロワール地方、そしてポルトガル、南アフリカなども有名です。
まとめ
飲食店のグラスワインメニューにロゼワインがあれば、お客様は積極的に注文をして、スタッフの方はアクティブにオススメにしていただきたいです!
合わせる料理や、お酒自体の温度でストライクゾーンが広がるので、ペアリングに困ったらぜひ一度ロゼワインを合わせてみてください。
先ほどロゼワインは万能酒と申しましたが、言い換えれば”難しく考えなくても楽しめる”ということです。
その時に合わせて、自分の好きなように楽しめることが、ある意味ロゼワインの一番美味しい飲み方なのかもしれません。